以前、保育業に長年携わっているあるベテランの保育者Aさんからこんな話を聞きました。
ある日、Aさんがあるお子さんと一緒に映画館に子ども向けの映画を観に行った時のこと。
映画の上映中に、その子がトイレに行きたいといったので、Aさんは一緒に映画館のトイレへ行きました。
すると、女子トイレの前で一人で立っている男性がいたそうです。
Aさんは「もしかしたらお子さんがトイレから出てくるのを待っているのかしら?」と思い、女子トイレの中を見てみましたが、誰もいなかったそうです。
そこでAさんは不審に思って、その男性に「すみません、どなたかをお待ちでしょうか?」と声を掛けたところ、その男性は走って逃げたそうです。
Aさんは、「映画の上映中に一人でトイレに来る子どもを狙っていたのかもしれません」と話していました。
ショッピングセンターや映画館のトイレなどで、子どもを狙った犯罪が起きることがあるので気を付けるようにとよく聞くので、普段から気を付けている保護者さんは多いと思います。
でも映画の上映中は、つい油断して「トイレは映画館内にあるから、一人で行っておいで」となってしまうかもしれませんが、実際にこのような話を聞くと、背筋が凍ります。
被害に遭った子どものプライバシーに配慮して、事件が起きても報道はされないことも多いとネットで知りましたが、子どもの心と体に深い傷を残す、そして時として命を落とすこともある卑劣な犯罪に巻き込まれないためにも、映画館での映画鑑賞中にも子どもたちの安全に気を付けていきたいと思います。
参考: