お勧めの本

『子育てハッピーアドバイス』を読んで

2018/10/22

『子育てハッピーアドバイス』のシリーズは4コマ漫画が豊富に盛り込まれているので読みやすく、内容も心に響くので大好きな本の一つです。
今回はその中の一番初めに出版された『子育てハッピーアドバイス』の内容をご紹介したいと思います。(数字はついていないのですが、2、3と続くので、こちらの本は1に当たります)

子どもの中には、心配な症状を出したり、気になる行動をとったりする子がいます。そして、そのような子に対してよく言われるのは、「ちゃんとしつけがなされていない」「わがままに育てたから」と、今の子どもを否定的に見るような言葉です。
しかし、この本のご著者で、スクールカウンセラー・医者でいらっしゃる明橋大二氏はこのように述べています。

これは決して本当の問題ではありません。問題の本質は、もっと別のところにあると考えています。それは一言でいうと、「子どもの自己評価の、極端な低さ」です。

「自己評価」とは、「自己肯定感」「自尊感情」ともいいます。ひらたくいうと「自信」ですが、単に自信が持てないということではありません。算数ができる、スポーツができる、そういう自信ではありません。

「自己評価」とは、自分は生きている意味がある、存在価値がある、大切な存在だ、必要とされている、という感覚のことです。これが生きていくうえでいちばん大切です。

(中略)

しつけも勉強も大切ですが、自分を肯定できる、生きていていいんだ、大切な人間なんだ、という気持ちを、子どもの心に育てていくことが、いちばん大事なのです。

そして子どもの自己評価を育てていくために大切なことが載せられています。

また、「甘えない人が自立するのではなく、甘えていいときに、じゅうぶん甘えた人が自立するのです」という言葉は、これまで十数年間、多くのお子さんを見てきて、本当にその通りだと感じました。

10歳以下の子どもがあまり甘えてこない場合には、どこかでがまんしているんじゃないか、と考えて、接する時間を増やしたり、スキンシップを増やしたりしてみる、叱りすぎの場合は、しばらく叱るのを控えてみる、といったことが書かれていました。

私自身は複雑な家庭環境で育ったため、自己肯定感が育たないままに大人になり、大変な辛苦を味わってきました。しかし、この本を読んで明橋大二氏の温かい言葉の数々がとても心に響きました。
そして、辛かった子ども時代の苦労も決して無駄にはせず、自身の保育や今後の生き方に生かしていこうと思っております。

ぜひ多くの親御さん、保育に携わる方々、大変な子ども時代を過ごされた方々にお読みいただきたい本です。

 






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